まだ今より自分が幼かったとき。社会や大人が嫌いだった。
それは幼さ故の愚かさであり、
大人になりたくない抵抗でもあった。
だから当時の自分にとって学校とは
重々しい雰囲気のロッカー、耳鳴りが聞こえてきそうな長い廊下、不整脈を引き起こすようなチャイム、けたたましい女子生徒の声…
そういうものだった。今はそんな時期を恥ずかしくも思う。

「リリィシュシュのすべて」の彼らも同じようなものだったと思う。
思春期にあって不安定な精神。純粋な気持ちと残酷な行動。
矛盾を受け入れるにはまだ幼い心。
主人公は解決しようとせず、そこでじっと息をひそめて時が流れるのを待つ。
最終的に主人公は成長を遂げ、あるひとつの形で救われたことだけは確かだと思う。

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