太平洋戦争下のジャワ山中に建つ、日本軍の連合国軍捕虜収容所。そこでつづられる日本とイギリス双方の軍人たちの確執や奇妙な友情、そして残酷かつ美しい愛情の日々。大島渚監督が日英合作で描く、戦争ヒューマンドラマの傑作である。

戦争映画とは教訓に富んでいる。が、ここでは何より主演である北野武に注目したい。彼の見せる役が哀愁を漂わせる。
これは武独特の演技、オーラだ。暴力と共に優しさを匂わせる。
「暴力⇔滑稽⇔平和」、よく武から感じるフェードの流れだ。
こんな役者はなかなかいない。この滑稽さとシリアス場面をうまく紡げる役者、しいてあげればロビン・ウィリアムスなどが部分的に通じる。

二人の捕虜にメリークリスマスを言うシーンに真を感じた。
根源的な優しさというものを映画という形で目にできる。

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