ポンヌフの恋人【字幕版】

2004年7月7日映画

　
人間のダークな世界の表現を得意とする、監督レオス・カラックスの描くラブストーリー。本作では、愛しすぎた男と女の姿を描く。
セーヌ川にかかる橋、ポンヌフで暮らす浮浪者アレックスのもとに、失明の危機にある画学生ミシェルが現れる。人生に絶望を感じる2人は橋の上で暮らし始め、次第に愛を確かめあうようになる。しかし、ミシェルの眼は手術で治るということがわかって…。

カラックスの作品はある意味でストレートだ。
今作は大衆的視点というフィルターを通してもストレートではないか。

観ていて頭が爆発するような、そんな感情の波に襲われる作品。
純粋さ故に暴走を始めるアレックスには共感する。
狂気そのもの、真実の愛。不思議な寂寞。なにかの啓示。
唯一の、至福に満ちた終わり。