ディナーラッシュ スペシャル・エディション
2005年3月8日 映画ニューヨークにあるイタリア料理レストラン「ジジーノ」を舞台に繰り広げられる一風変わった群像劇で、監督はボブ・ジラルディ。日本では2002年度ミニシアター興行の大ヒットを記録した作品。こういう映画は観終わった後に拍手してしまう。
ひそかに賭けの胴元を務めている「ジジーノ」のオーナー、ルイ(ダニー・アイエロ)の相棒が殺される事件が起きた後の、ある一晩の物語である。ルイの息子でもある野心的シェフ長のウードは、店をトレンドなレストランに変えてしまい、父親と対立。そのウードにはアシスタントのシェフ、ダンカンという仕事と恋のライバルがいるが、彼は無類のギャンブル好きで借金の山に追われている。そんな個性豊かな面々が集結し、今夜も繁盛する店に、クィーンズ地区で幅をきかせるギャングのブラック&ブルーが乗り込んできた…。
快作というのだろうか。少し違うか。
客席側の赤い色調。厨房は変わって青、青、青。そこで出てくる色鮮やかな料理が映えていること。こういうのが映画芸術の一端なんだろうな。
登場人物たち。レストラン内で交錯する。
捨て役などなく、全員が照らされている。個性的な脇役もニクい。
そして起承転結がしっかりと織り成されている。意外な結末。
修正する点がない。素晴らしい映画だと感嘆。
世界中のカクテルを知っているであろうマスターは凄い。
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