もう今は

2006年3月28日日常

空いた煙草の箱を憎むだけだ。この日付けが変わる瞬間にどうしろと。
突然、猫のメンボウが窓から飛び降りる。屋根の縁でビービー泣いていた。
まったく、と思いつつ俺も窓から飛び降りた。
一緒にビービー泣くわけにもいかない。抱えて部屋に戻った。

朝、起きてから忘れるだろうと思った夢を覚えていた。
自分が末期ガンで、詳しくは肺ガンとのことだった。
ちょっとショックだったが仕方ないな、くらいの心持ち。
次はなぜだか修学旅行に遅れて参加することになっていた。
ついでに最後なんだから、自分を好いてくれた数少ない人と話そうと考える。
途中で見たスワンボートは後ろが自動販売機になっていた。
やっとこさ辿り着くと、そこには全く関係のない人が座っていた。
ああ、今からだと時間がないな。
結局は会えなかったけど、人生ってこんなものかもしれない。

そこで目が覚めた。フロイトには干渉しないで欲しい。
ありがちな自分が嫌いになるというもの。
でも誰よりも自分は自分なので困る。もう今はいいだろ。