哀切る情景

2006年4月11日 日常
降っている中、傘を降ろして数秒。
どうにも云い難い感を味わった。
すぐに無情という言葉が近いと察する。
いや、匂いがある。たしかに季節が。

まあ、いいや。と歩を再び。
忍ぶ猫もまた同じ。退屈を雨、視線を場景に流す。

空からは、しとしと。屋根からは、ぽつぽつ。
自動車の泳ぐ音にハッとなる。

誰かが傘も差せずに交差点。
高層ビルをぼやけて見れる。
目を細めて、灯りが十字に変わる。

もの言わない雨天。なにが中止になるわけでもなく。

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