17歳までに書きつづった楽曲で構成したというフィオナ・アップルのデビュー作は、18歳の96年にリリースされた。タイトなアコースティックサウンドとエモーショナルなヴォーカルは、恐れ入るほどの迫力を感じさせ、その強烈な個性に世界は震撼した。
アフリカン・アメリカン。けだるい歌い方。ハスキーボイス。
彼女が12歳のときに汚されたことがどう作用しているのか。それはどうでもいいことだ。ただ曇りの日に聴きたくなるような音と声。
題名の「TIDAL(真実)」について。
ある日、彼女は公園通りを飛んでいる白い鳩を見つけた。次の瞬間に鳩は紙袋へと姿を変えて飛んでいったらしい。それで真実。これもどうでもいいか。
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