宅レコ風が好きなので買った、が。
やはり今までのCD、完成度が高かったんだと実感。

適当に半無意識で独り言が流れるを録りつつ音出しつつ酒飲んでしまう、ような気がしてしまう。聴くたびに。

蜂雀

2005年1月3日 音楽
七尾旅人の作品。
彼という確実な世界観が広がる。奇妙な調子は続く。
音楽に非はないのだけれど、それでも彼の音楽に非はない。

まだ聴いてから日が浅いのだが、どこか「森田童子」っぽい調子で歌う。
今作は弾き語り、アコースティックによる演奏なので余計にそう感じた。
ART-SCHOOLのVo.木下理樹のソロ。
サンプリングにDainosaur.Jrの「Don’t」を使っている点、当時の影響された邦楽バンドにスピッツ「惑星のかけら」とあるだけに、特に両者をミックスしたような出来に感じられる。またMy Bloody Valentineなどのシューゲイザーでいう「安らぎの狂気」という感じも覚えるところがある。
後のART-SCHOOL作品の原曲になっているものもある。

ART-SCHOOLについて

2004年10月14日 音楽
俺は彼らの作品が「シャーロット.e.p」までであったと思いたい。
エーテルという存在を肯定するなら、以後の作品からそれを感じることは少ない。
歌詞は文学や映画などのキーワードを多く使っていたせいもあるか。
録音状態の悪さは良さに思えた。ライヴでの演奏も同じように。
彼はティーンエイジャーの稚拙な部分を見せてくれた。
それは彼自身の成長と共に消えていったように思える。
俺はそれでも人が愚かに暴走して損なっていく様が好きであった。

スピッツ

2004年10月10日 音楽
彼らのメジャーでの1stCDになる。初期はパンク臭が少し。
今でもいろんな音を出している彼らの特筆すべきところ、それは特殊な世界観を生み出せるところにあるかと。
そして詩。おそらく邦楽の中では一番エロい。
子供のころは気づかなかったけれど、かなり官能的である。
物凄い性欲を歌いながら、それを感じさせないのは才能。

Korn

2004年10月9日 音楽
へヴィ・ロック。
最初に聴いたときは「ん、×××のパクリか?」などと、自分の中では衝撃も何も感じなかった。けれども音の野太さが良いです。
七弦ギターに五弦ベースの力なのだろうか。
この作品は今の彼らにはない攻撃性らしいが。

FAZE

2004年10月2日 音楽
drumkanという今では海外活動を盛んにしている邦楽のバンド。
3ピース、グランジ、ラウド、メタル。カート・コバーンを彷彿させる歌声、排他的な歌詞、ひたすらちらつく教会のイメージ、業...
メタリックかつクリーンな音、片やで鳴り響く轟音。そんな静と動。

真実

2004年9月8日 音楽
17歳までに書きつづった楽曲で構成したというフィオナ・アップルのデビュー作は、18歳の96年にリリースされた。タイトなアコースティックサウンドとエモーショナルなヴォーカルは、恐れ入るほどの迫力を感じさせ、その強烈な個性に世界は震撼した。

アフリカン・アメリカン。けだるい歌い方。ハスキーボイス。
彼女が12歳のときに汚されたことがどう作用しているのか。それはどうでもいいことだ。ただ曇りの日に聴きたくなるような音と声。
題名の「TIDAL(真実)」について。
ある日、彼女は公園通りを飛んでいる白い鳩を見つけた。次の瞬間に鳩は紙袋へと姿を変えて飛んでいったらしい。それで真実。これもどうでもいいか。

電気の武者

2004年8月7日 音楽
言わずと知れたT-REX。
彼らの音楽はノーマル。ただ素直。普遍的。
年に一度、なんとなく手にとって聞き入る。

ギター始めた頃に練習で弾いていた。
簡単だから。弾ける曲少ないから。
けれど歌うと腹が立ってくるのはなぜだろう。
たぶん彼らを嫌いだからなんだろうな。なぜか。
それに自分の声なんか自分も聴きたくない。

SAPPUKEI

2004年7月26日 音楽
なんと言うべきか。
NUMBER GIRLという音楽を今更になって語るのもなんだ。
解散した彼らのVo&Gtである無戒は「ZAZEN BOYS」を現在進行形でやっているし。

とりあえずナンバガの中でも酩酊や喧騒を感じる曲が多いかと。東京に出てきた影響があって出来た作品らしい。

少数音で多義性を持てる歌詞は日本だけである。
向井はこれを上手いこと利用しているように聴き取れる。

呼吸

2004年7月26日 音楽
「リリィ・シュシュのすべて」という映画作品がある。
映画の中ではこのアーティストが神格化されている節があり、正当な評価は難しい傾向にあるやも。
それでも一応は映画が成り立つほどの音楽であるわけで。
まあ、COCCOのパクりと言われても仕方がないけど。時期的にも。

沖縄の言葉で綴られた1曲目「アラベスク」など呪文めいた響きから始まり、「回復する傷」などを経てエーテルに沈む。完成度は高い。

とりあえず映画観ることを勧めたい。岩井俊二なのだけれど。

ブリーチ

2004年7月25日 音楽
グランジ。オルタナ。アメリカンロック。ダウナー、ダウナー。
ありきたりで当たり前すぎた言葉。
どんなバンドも最初の1枚が全てと思いそうになる。
成長も将来性も糞もない、心血注いで作った音楽。ただ自分らの純粋な音楽。最初の欲求。衝動への音楽。

音楽の嗜好なんて一過性なのかもしれない。
このアルバムを50歳過ぎで山小屋に篭って聴いてみたいけど。

Loveless

2004年7月17日 音楽
なにしろ会社をひとつ潰したくらいのバンド。
その制作費に見合うだけあるのか(実際にもうわけわからん)名作。シューゲイザー。
圧倒的ギターノイズ、サンプラーやらが炸裂している。そのくせに委ねてしまうような安らぎがある。浸かりきってしまう。
狂気の安らぎ、そんな言葉があったけ。

ラジオなんて目じゃねえよ、なんて叩っ殺されそうだけど。

BUG

2004年7月10日 音楽
Dinosau.Jrの1stCD。
ディストーション、ダウナー、いわゆるグランジ。
個人的にすっきりとしたものより滅茶苦茶やっている曲を好む。
弾いてみると流れが良さそうな、そういう運び方の曲も演るならいい。

最後の「Don’t」は自暴自棄、自己正当化、自爆。
気が触れるようで。
ノイジーで衝動的。排水溝の匂いがする。
計算された作曲なのか知らないが、とんでもない名作。
ひたすら皮膚の内側に向かうような。

言葉少ないけれど終わる。
どこか澄んでいるように聴こえるのです。

ライヴ 1978-79

2004年7月1日 音楽
17のときに聴いて、けっこう衝撃的だったアルバム。
昔の日本にこんなセンスがあったんだ、と。
次から次へと窓の外に投げ捨てていくような。
使ってないだろうけど「テルミン」で作曲したような奇怪さがある。エキセントリックなパンク。

神経質な人が演ったというか。こういう稚拙さも良いかな。
不思議な気分になる。
どうしてだろう、自分にとって20代や30代になっても聴いているアーティストと聞かれたら、EELSしか思い浮かばない。

彼の曲は不吉めいている。
不思議ではなく、不安な気分にさせる。

After The Gold Rush

2004年6月22日 音楽
ニール・ヤングの名作。
もはや60年代と言ってもいい70年に、このようなCDを出していたことに感服する。
叙情的な雰囲気、やはり澄んだ沼のような。
冬の乾いた道で煙草吸って。

アコースティック。彼は詩人だ。

MISS WORLD

2004年6月18日 音楽
 
ART-SCHOOLの3作目にあたるCD。この頃からより繊細な演奏になっていく。
(あくまでハイゲインを効かしているという意で)

題名にある1曲目の[MISS WORLD]には村上春樹の「蛍」をオマージュとした歌詞がある。以下はその部分↓
  給水塔に立ち 行き場所を失った 蛍が一匹落ちるのを見つめてた  

まさに暗い帷の中、ふっと消え落ちる一瞬の刹那を表したような曲。
全体的な歌詞から連想してしまうヨーロッパのイメージ。
祈れるが、叶わず。求めども、報われず。
それらは空虚に微笑むような情景。

Nevermind

2004年6月4日 音楽
 
何を今更になって、というくらいに有名なバンドとアルバム。
どこでも言われている通り、アメリカン・グランジ・オルタナティヴをメジャーシーンに引っ張り上げた彼らの代表作品である。シューゲイザー音楽などと並べると、音楽はこれ以上進化できない気がしてくる。
実際はその枠を広げながら音楽は進化し続けているが。

塞ぎ込んだ状態から爆発するような音の流れ。怠惰や嫌悪に純粋な何かが潜んでいそうな歌詞。聴く者によっては全く合わない人も数多くいるかもしれない。
(キリスト教の勧誘者に好きな音楽を聴かれ、このアルバムの名を出したら「あれは良くない」と言われた。思い出して何度も笑ってしまう。そして宗教なぞ興味はない)

ちなみに辞書にもあるがNEVER MINDの意味は「どうでもいい」。

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